外壁塗装の基本 外壁塗装の歩き方

外壁塗装はいつまで匂いますか? 匂いではなく臭いですが・・・。

 

外壁塗装はいつまで匂いますか? 

外壁塗装っていつまで匂いますか?

外壁塗装の匂いは人体に影響ありますか?

外壁塗装の時の匂いって何?

 

 

外壁塗装を考えてる方、

隣が外壁塗装するんですがという方、

こんな匂いの不安、疑問ありませんか?

 

 

まず結論から言いますと、外壁塗装の工事では匂いはあります。

 

使用する塗料が、水性か油性かによって臭いにはかなりの差があります。

油性にはシンナーの匂いがありますし、水性でも独特の匂いはあります。

 

外壁塗装の際に発生する匂いはなんなのか?いつまで続くのか?また、ヒト、赤ちゃん、ペットへの影響は?匂いの対策は?

などについで書いてみます。

 

外壁塗装の匂いとは何なのか? 

外壁塗装の工事では、塗料を使用するので全くの無臭で、というわけにわ行きません。

 

水性塗料でも、油性塗料でも匂いがあるのですが一般的に水性塗料より油性塗料の方が匂いは強いです。

油性塗料の匂いの原因はシンナーの使用にあります。

 

ハケ兄(はけにい)
外壁塗装の場合は”臭い”か”匂い”か? 外壁塗装の匂いは、”臭い”の方ですね。

臭い(くさい)と書いて、ニオイともクサイとも読むこちらの表記の方の匂いですね。

臭いの場合、あまり良いイメージの場合のニオイに使われることはないです。

また、匂いの場合には、良いイメージと良くないイメージと両方で使われています。 このサイトでは、「匂い」の表記にしておきます。

 

油性、溶剤系塗料

油性塗料を使用する際には、塗料用のシンナーを使って希釈します。希釈とは塗料を少し薄めて塗りやすくするということです。

シンナーとは日本語で「薄くする」という意味の希釈剤の有機溶剤になります。シンナーを使用する油性、溶剤系のほうが水性に比べて塗装物への密着性は高いです。

 

最近では水性の優秀な塗料もたくさんありますが、ここぞというところでは今でも油性、溶剤系を使用しています。(例えば、コーキングのプライマーなど〕

 

シンナーの種類

塗装屋、ペンキ屋が常備しているシンナーの種類に塗料用シンナーとラッカーシンナーの2種類があります。

ほかにもシンナーもウレタンシンナーなど色々ありますが、だいたいこの2種類で仕事します。

塗料用シンナー 

弱溶剤で溶ける塗料を希釈するためのシンナーです。

一般的なお家の外壁塗装工事でも弱溶剤、溶剤系の塗料が使用されています。

鉄部などへの下塗り塗料の錆止め塗料、、鉄部、木部、他付帯塗装の上塗り塗料、屋根の塗料などが挙げられます。

 

塗料の匂い、シンナーの匂いは、やはりあります。

ラッカーシンナー

ラッカー系塗料を希釈や洗浄するためのシンナーです。かなり強い強溶剤ですのでいろんなものを溶かします。ですので匂いもきついですね。

外壁塗装の工事でラッカー系の塗料が使用されるのはベランダの防水などがあります。

 

とまあシンナーのというものの簡単な説明なのですが、そのシンナーの匂いの原因は、

シンナーに含まれている成分の

キシレン、トルエン、エタノール、メタノール、などなどの色々な有機溶剤が混ぜられて構成されているからなのです。

 

水性塗料でも匂いがあります

では水性塗料であれば匂わないというわけではありません。シンナー系の匂いではありませんが、水性独特の匂いはあります。

これは水性の塗料でも塗料を安定させるためのVOCが若干入っているためです。

 

VOC とは

VOC とは揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ:Volatile Organic Compounds)の略称で、塗料、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、ガソリン、シンナーなどに含まれる物質です。

VOC とホルムアルデヒドが同義語で使われることがよくありますが、正確にはVOCの中の一つにホルムアルデヒドがあるということです。

vocに関して詳しくはこちらを参考にしてください⇒http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/air/air_pollution/voc/voc_life/index.files/guidebook.pdf

 

 

外壁塗外壁塗装の匂いはいつまで続くのか?

 

外壁塗装の匂いが実際にはいつまで続くのかという点なのですが、工事期間中のどの工程で匂いが出るのかを考えてみます。

 

外壁塗装の作業工程から匂いを考える

外壁塗装の工事の始まりは足場架設から始まります。この段階では、塗装に関する匂いというのは全くないはずです。

 

次に下地処理、コーキング工事になりますが、この段階でも若干の匂いは発生します。

 

下地処理のパテ、シーリング剤、それらのプライマーです。

これらを壁全面に塗るわけではないので、家の中ではさほど匂いは気にならないかと思います。

(この、段階で、お家の方に「クサイ!」と言われたことは、正直なところほとんどありません。)

 

次に塗料の匂いがするのは、洗浄、養生の後の塗装になります。

 

匂いが発生するのは塗装の工程からと考えてよい

通常、外壁の塗装のあとに雨樋や雨戸などの塗装をしていきます。

この間が塗料の匂いがする期間になります。

 

いつまで匂いが続くのかは、この塗装の工程の期間に比例してきます。

 

ですので、塗装する日数が短ければ匂いも早く感じなくなります。

作業の工程は塗料の乾き時間も関係してきますのでどんどんと短縮はできません。

 

また、塗装作業をする塗装職人の人数によっても変わってくるのです。

例えば、塗装の工程の日数が職人二人が作業して6日間としたら1人の作業だと12日間となります。

 

忙しい状況で塗装職人が一人しか作業できない・・・というようなことになると、

塗装している期間も長くなりますので、匂いを感じる時間も長くなります。

いつまでも匂いがする状況ではやはり苦情に・・・

匂いの強い塗料などを長い間使用しているお家の人からだけでなく、

近隣の住民から苦情が来ることもあり得ます。

 

特にベランダは匂いがこもりやすい場所です。

空気の入れ替わりにくいのでこもってしまうことが多いです。

 

マンションやアパートの外壁塗装工事の場合には住民の方にはあまり工事意識が低いことがよくありますので、

特に苦情につながりやすいです。

 

 

外壁塗装の匂いは人体へ影響するのか

外壁塗装の作業をする職人でも慣れているとはいえ、匂いは感じています。

一昔前は強溶剤系の塗料が多かったので、シンナーで酔ったりすることはよくありました。

いわゆる”らりった状態”です。

 

外壁塗装の工事中に発生する匂いは人体にどんな影響を及ぼすのか説明してみます。

 

シンナーなど有機溶剤は吸い込むと色々な健康被害

大人も子供もシンナーを吸って体に良いはずはありません。吸い込む量が多くなるほどに健康への被害が現れてきます。

長い間、シンナーなどの有機溶剤を吸い込むと、不妊、ノイローゼ、シックハウス症候群、呼吸困難、化学物質過敏症などを引き起こす危険性が高くなります。※化学物質過敏症について

 

有機溶剤による健康被害の主な症状

・頭…頭痛、めまい
・目…かすみ、チカチカする、二重に見える、かゆみ
・耳…聞こえ辛くなる、かゆみ
・鼻…痛み、鼻づまり、鼻水、鼻血、かゆみ
・口や喉…乾き、痛み、声のかすれ、咳、味覚障害、呼吸困難
・皮膚…ニキビ、発汗、かゆみ、アトピーの悪化
・消化器…腹痛、下痢、吐き気、食欲減退
・精神や神経…手足の冷え、いらいら、うつ状態、睡眠障害

塗料もどんどんと良いものが開発されてきて強溶剤系の塗料も減ってきて匂いもあまり気にならない塗料もたくさん出てきていますが、

微量でも有機溶剤が含まれていることがあります。

それらの有機溶剤にアレルギー反応が出る方もおられますのでできるだけ吸い込まないようにすることは大事です

 

妊婦 赤ちゃん

シンナー等の有機溶剤の人体への影響は当然ながら大人よりも赤ちゃんへ強く影響してしまいます。お母さんが使うマニキュアの除光液でも赤ちゃんには影響が出ます。

お母さんが部屋でマニキュアを使用していると同じ赤ちゃんはそのマニキュアのわずかな有機溶剤の中毒になり、嘔吐やぐったりしてしまったという事例もあります。

 

また妊娠中の場合には母親がシンナーなど有機溶剤を吸い込むことでお腹の赤ちゃんに届く可能性もあるといわれています。

 

ペット 室内でのインコ 犬 猫への影響

 

強溶剤系の塗装ではペットに不具合が起きる事はよくあります。塗料によるペットへの影響は次のようなものがあります。

 

酔っぱらったような感じになる

怒りっぽく吠えるようになる

皮膚炎

食欲減退

 

犬の嗅覚は人の100万倍とも一億倍ともいわれます。外壁塗装のお家でそんな犬がペットで飼われているのであればやはり注意が必要です。

影響が出てもおかしくありません。

 

犬以外にもインコや猫、金魚など色々なペットが飼われているお家もありますので、それらのペットへの配慮も必要になります。

外壁塗装工事中はペットホテルという選択肢もありですね。

 

外壁塗装時の匂いの対策

これから外壁塗装を考えている方には、塗装で発生する匂いにどう対応するのが良いのかという対策法をいくつか紹介してみます。

水性塗料の使用

水性塗料は油性・溶剤系塗料に比べてVOC(揮発性有機化合物)が少ないとされている塗料です。

水性塗料でなおかつF☆☆☆☆(建材のホルムアルデヒド放散の等級表示)である塗料がオススメです。

F☆☆☆☆とは?(LIFULL HOME'S

最近では外壁など広い面積への塗装は水性塗料がほとんど使用されます。

塗装業者に相談ですね。

換気

外での塗装であってもお家の中に匂いがこもることもあります。

この状況では家の中の空気をどんどん入れ替えていく必要があります。

出来るだけ家の中の空気を外に出したいので扇風機を窓に向けて回すようにします。

換気扇の使用は状況応じてになります。

換気扇の外側に塗装したての箇所がある場合などは、換気扇の使用で匂いが中に入ってきてしまいます。

 

マスク

私たち職人は強溶剤を長時間使用するときや空気がこもるところお塗装作業時には活性炭入りのマスクを着用することがあります。

市販もされています。

マスクのレベルもありますので、使用上の注意をよく読んでお使いください。

✖︎空気清浄機

空気清浄機には外壁塗装で使用される塗料の匂いを分解するような効果ないのです。部屋で匂いのある空気を混ぜるだけになるかもしれません。

べーキングアウト

べーキングアウトとは内装などでホルムアルデヒドなどが検出される部屋や、

塗装が完了しているのに匂う場合などVOCが揮発しきっていないような状況で強制的に揮発させる方法です。

べーキングアウトについて(おしえてgoo)

最良の方法はその家にいないこと

外壁塗装の作業中は在宅である必要は特にないことがほとんどですので外出しておくのは良い方法です。

いつまで匂いが出るのか?など業者に聞いておくのも良いかもしれません。

 

ハケ兄(はけにい)
私の経験上で、

旅行に行っているのでその間に外壁塗装お願いします。

というお家がたまにありますね。

 

外壁塗装の匂い対策では業者選びも大事です

外壁塗装業者は十分に吟味してから選ぶ必要があります。

以下の事柄も、業者選びの条件に加えておくべきです。

  • 近隣住宅からの苦情対策してくれる業者
  • 工事中の住人の換気を考えてくれる業者
  • ペットのことも考えてくれる業者

 

外壁塗装の匂いに関して、いつまで匂いの出る作業をする予定なのか、などの情報を知っておくことはとても大事なことです。

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これから外壁塗装をお考えの方へ

「いざ業者に電話!!の前に・・・」

 

外壁塗装の工事において、

業者を選択するところから工事は始まっています。

 

いきなり業者に電話して見積もりを取ってもらうのはちょっと不安…、

 

という方は、

ネットからでも見積もりが取れる、

 

無料の一括見積りサイトというサービスもあります。

 

この一括見積りサイトは、まず完全無料で複数業者の外壁塗装の見積もりが取れるというサービスです。

ただしネット上ででわかる見積もりは、あくまでもざっくりとしたものです。

 

最終的には実際に業者がお家に来て、見て、測ってからの見積もりになりますが、

手始めにはちょうど良いかもしれません。

 

無料の一括見積りサイトのメリット・デメリット書いてますので、ぜひ読んでみてください。⇩

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大きな工事になりますので、じっくりと時間をかけて吟味されるのが良いでしょう。

 

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