破風の塗装は必要なのか?
そもそも破風って何?
破風に種類はあるの?
、是非読んでみてください。
破風に塗装は必要か?
まず破風にある破風板には塗装は必要です!
破風の部分にある破風板は常に雨や風のが家の中に侵入するのを防いでくれている重要な役割を担っていますので、
劣化している状態で放置するのはかなり危険です。
破風というのは過酷な状況にありますので破風板の劣化も早く見られることが多いです。
劣化が見られたら早めの塗装が必要な部分です。
破風板の種類と材質に適した塗装・塗料
破風板の種類は大きく3種類の材質で分けることができます。
- 木製
- 金属製 塩ビ被膜鋼板。
- 窯業製
この3種類意外に外壁破風板という形もあります。これは破風が外壁と同じモルタルで作られていて、
板状のものがなく外壁と同じ塗装がそのまま軒天、破風、鼻隠しの部分まで塗装されている状態です。
この場合は外壁塗装と同様に塗装します。
木製の破風板
木製の破風板は耐火性が低いという点で、最近建てられたお家にはあまり使用されなくなってきています。
また木製破風板は金属製、窯業製よりも傷みが早く出てきます。
ですのでお家の他の部分はまだまだきれいな状態でも、破風板だけがぼろけてきたりしているケースをよく見かけるかと思います。
木製の破風板の塗装
木製の破風板への塗装はお家のほかの木部への塗装と同じく、
塗膜を作る塗装の造膜タイプの塗装と
木材に浸透させて塗装する浸透タイプの塗装の2種類あります。
塗装する前のケレン作業が必ず必要です。
旧塗膜が残っている場合は出来る限り落としておきましょう。
塗装回数は、下塗り、上塗り二回が基本なのですが、木の吸い込み状況などで上塗りが増えることもあります
造幕タイプの塗装と塗料
木材の表面に塗膜を作る塗装ですので、木目は消えてしまいます。
木目の見えるニスなどクリアもこのタイプです。
浸透タイプに比べると若干長持ちはしますが、5~6年くらいでのメンテナンスが必要になります。
木材への造幕タイプの塗装の場合は下塗りを塗装します。
木部への下塗りに使用するのは石川ペイント ルビコンプライマーをよく使用します。
仕上げには鉄部などへの塗装の仕上げと同じく使用できるSKクリーンマイルドウレタンやニッペのファインウレタンです。
どちらも硬化剤の変更で弾性にもなりますので木の追従性に対しての選択ができます。
浸透タイプの塗装と塗料
木材に浸透して塗膜を作らないので木目を残した仕上がりになる塗装です。ステイン仕上げと言ったりします。
木の呼吸を妨げないので塗膜のめくれなどはありませんが、造膜タイプに比べて持ちは悪いです。
浸透タイプの塗料で使用するキシラデコール
浸透タイプの塗料には防虫・防藻効果のある塗料もあります。
プロのペンキ屋もよく使っています。
キシラデコール
木材用の防腐・防カビ・防虫塗料です。
ピグメントステインいわゆる顔料系ステインです。改正建築基準法の告知対象外として、居室内においても規制を受けない塗料です。
木製独特の色や質感、木目の美しさを損ねません。
紫外線カット顔料(超微粒子顔料)と撥水性成分が効果的に作用し、日光や雨から木材を保護します。
木材に浸透し、木材の内部から腐れやカビ、木の害虫による被害を防ぎます。
木材に染み込む「ステイン」タイプの塗料ですので、表面に余分な塗膜を作らず木の呼吸を妨げないので、塗膜のフクレやワレが発生しません。
作業性もよく塗りムラが出にくく、重ね塗りもできます。
防虫、防腐の効果もあるので、木部塗装の定番です。
木製の破風の塗装の注意点
破風板が木製の場合、塗装は必須になります。
ですが木の性質上、常に呼吸を繰り返していて木自体が伸縮していますので、塗料というものとの相性はいいとは言えません。
ですので塗料はめくれやすく長持ちしません。
また木製破風の場合、水性の塗料はあまり適していません。
外壁塗装との塗り替え周期が明らかに違う木部は外壁塗装のタイミングで塗装することが多いので、
比較的傷みが激しい状態で塗装になることがよくあります。
木製の破風板の傷みが激しい場合は、金属製の破風を巻き付けるという補修で対応することが多いです。
破風板が木製の場合にはあまりに高級な塗料を、使用したとしても塗料の艶など性能は長持ちしたとしても塗膜自体がめくれてしまう可能性もある、
ということは知っておいた方がよいでしょう。
高級すぎるのもちょっともったいない感じですね。
金属製の破風
破風の板が金属で出来ているタイプです。
ガルバリウム鋼板やトタン製、塩ビ被覆鋼板(塩ビ鋼板)などが該当します。
金属製の破風は木製破風に比べ耐久性は優れています。
ですがメンテナンスフリーというわけではありません。
劣化してくるとサビが出てきます。
トタン製破風の塗装
トタン製の破風は一般的なトタン屋根なんかと同じ塗装方法で塗装します、
ケレンした後錆止めを塗ってから上塗りとなります。金属製の塗装は錆止め塗料は必須ですね。
二液のエポキシ錆止め金属系ではかなりの高性能適用下地も鉄、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム、ステンレス、ガルバリウム鋼板とあります。
上塗りは木部でも書いた、
二液溶剤系のウレタンからシリコンがオススメですね。
ちょっとやっかいな塩ビ被覆鋼板製の塗装
塩ビ被覆鋼板とは表面にレザーっぽい塩ビシートが貼ってあるものです。
塩ビ被覆鋼板は破風や鼻隠し、シャッターボックスなど色々と使用されています。
塩ビ被覆鋼板は劣化してくると表面の塩ビシートが破れてきます。
風化してパリパリになる感じです。
この下の金属部分がむき出しになり錆びてきます。
この錆びの部分には錆止めで対応できるのですが、塩ビシートの部分には特殊なプライマーが必要になります。
塩ビシートに通常の錆止めなどを塗装すると、塗料は乾燥しているはずなのに、
ズッーとベタベタしている状態が続きます。
これは塩ビシートの可塑剤が表面に出てきてしまうからなのです。
ちゃんとわかってる業者に依頼しましょう。
窯業系の破風板
ます。
ケイカル板製の破風板などが窯業系となります。
無塗装板で取り付けられていることもあります。
必ず塗装は必要です。
木製や金属性の破風と違って、窯業系は水性塗料を使用することもあります。
窯業系破風板のジョイント部分には通常ではコーキングを打ちます。
また、クラックなどにはパテで対応できます。
窯業系破風板の塗装
窯業系の破風板は造膜タイプの塗装になります。
金属系に使用する塗料と同じ扱いになります。
外壁がサイディングで同じ材質の場合は、
外壁のサイディングの同じ仕様で塗装することもあります。
破風板の色について
破風板はお家の真正面に来ることが多いのであまり奇抜な色はやめておいた方がよいです。
外壁の色を迷われている方にもよく進言するのですが、
「どんな色でも失敗ということは無いのです。色の見え方は人それぞれなのです。」
ということです。
ですが、私の好みなどはあまりオススメするようなことはありません。
どうしても無難な色をオススメとしてしまいますね。
破風板にはどんな色がいい?
オススメの仕方としては、
- 現状の色
- 屋根の色、雨樋の色から考える
という感じです。
原状がしっくりくるのは外壁や屋根ほか付帯塗装物もほぼ原状の色の場合です。
また、屋根と雨樋が同じ色の場合、破風板も同色がいい感じになります。
破風板の色で白を選ばれる方もおられます。
原状の色が白であれば、イメージしやすく問題ないかと思いますが、
濃い黒とか茶色とかから白にしようとする場合はちょっと注意が必要です。
他の部分とのバランスも大事なのですが、汚れにも注意です。
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破風とは?
ってところからちょっと付け加えておきます。
いきなり
切妻の形とは、画像のように破風がある形です。地面に対して斜めになっているところを、
「ケラバ」といいます。
また、
ところを とか と言います。
軒先きにある雨樋の下の板は、破風板と同じものですが、
「鼻隠し」
といいます。
破風のある側の「妻」とは
が正面の
タイプの の
外壁塗装の工事で付帯部塗装という項目の中に、
破風板
。
この場合、破風だけでも破風板と言っても同じ意味になります。
風を破るの は 的に という性質があるので、
軒先きにある
破風板の納まりにも種類があります
破風の納まりにもいろいろあるのです。
破風板 納まり http://www2u.biglobe.ne.jp/tyouken/yougo/hafu/hafu.html
最近ではお家をスリムに見せるため切妻の面にも破風のないお家というのもあります。
板の
破風板は
という過酷な状況に常に置かれていますので、お家の他の部分よりも早く傷みや劣化が現れてきます。特に木製の破風板は表面の塗装が劣化してくると、吸水して腐食が進み傷みがひどくなり最悪の場合、落下する恐れがあります。
破風板がなくなることで屋根裏へ雨水が侵入しやすくなります。
雨漏りになり知らず知らずのうちにお家の内部を腐食させていた・・・・、というような最悪の事態も考えられます。
ですので、たかが破風板・・・・、と高を括らずに、破風板に傷みが見えたら早めに対応しておく必要があります。
破風板の修繕・補修の方法
経年劣化や自然環境などで破風板には痛みが出てくるのですが、
劣化具合(小):木が少しぼろけているくらい
このくらいの傷み具合であれば、塗装するだけで十分対応できます。
何度も塗装を塗り替えていくのが、補修費を安く抑える方法になります。
破風板の塗装費用:800円~2000円/mくらいです。
劣化具合(中):あちこち腐食が進んで形が変わってきているところがあるくらい
少し傷みが激しくなってきているので、
屋根裏への防水性に問題がなくて現状の破風板の形のままで良いのであれば塗装でも良いのですが、
金属素材を既存の木製破風板に巻き付けていくという補修作業を勧める段階でもあります。
金属素材は、トタン、ガルバリウム鋼板とありますが、最近ではほとんどガルバリウム鋼板になっています。
木製に比べて耐久性が上がります。金属を既存の破風に巻き付けていく作業になります。
費用は1500円~4000円/mくらいです。材質で金額差あります。
劣化具合(大):腐食などで落下してしまっている
破風板の腐食が進んで落下してしまっていたりと塗装による修繕が不可能な場合には、
破風板は早急に交換する必要が出てきます。
材質自体が破損してしまった場合は、塗装などでは補修できません。
破風板そのものを木材ではなく窯業系ボードへ交換が一般的です。
交換費用は、
破風板をDIYで塗装する
と破風板のDIYを考えるのはかなり危険です。
破風板が足場も脚立もいらないところにある部分であればよいのですが、破風板は必ず屋根の際にあります。
足場が必要な作業になりますので、かなり危険です。
脚立やはしごで作業するということになると、その危険度は増します。
足場作業、脚立・はしご作業はプロの塗装士でも安全に配慮していても危険な作業です。
ですので、破風板のDIYの塗装は、全くおススメいたしません!
これは、
「破風板の板金をdiyで…」
というのも同様ですね。
また、破風板はよく目立つお家の顔の部分になりますので、
素人の作業では、後々後悔することになりかねません。
破風板のDIYは、危険性・仕上がりを考えると、やはりプロに任せた方がよいでしょう。
※破風の塗装に関するプロの見積もりがすぐにわかるサイトはコチラ⇒プロヌリ
まとめ
破風板は屋根裏に吹き込む雨・風を防ぎお家を守ってくれています。破風板が傷んでくると塗装や交換という対応になるのですが、
破風板の素材が、木製か金属か窯業かによってもその対応が変わってきますので、プロの業者にちゃんと診て判断してもらうのが良いでしょう。
少々はもったいないが、外壁塗装の周期に合わせると腐ってしまうかもなのです・・。
破風板の傷み具合がちょっと気になるならとにかくプロに診てもらうのがいいですね。
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いきなり業者に電話して見積もりを取ってもらうのはちょっと不安…、
という方は、
ネットからでも見積もりが取れる、
無料の一括見積りサイトというサービスもあります。
この一括見積りサイトは、まず完全無料で複数業者の外壁塗装の見積もりが取れるというサービスです。
ただしネット上ででわかる見積もりは、あくまでもざっくりとしたものです。
最終的には実際に業者がお家に来て、見て、測ってからの見積もりになりますが、
手始めにはちょうど良いかもしれません。
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大きな工事になりますので、じっくりと時間をかけて吟味されるのが良いでしょう。
外壁塗装を始める前に知っておきたいこと書いていますので是非読んでみてください。